特別展「アインシュタイン日本見聞録」
1905年、26歳の特許庁職員アルベルト・アインシュタインは、短い期間に連続して4本の秀逸な科学論文を「Annalen der physik(物理学紀要)」に発表しました。当時の科学界では全く無名であったこの物理学者によって組み立てられたこの理論は、理論物理学の土台を根底から揺るがすものとなりました。「特殊相対性理論」は、「空間」と「時間」に関する当時の理解に革命的な影響を与える一方で、「E=mc2」は物理学においてもっとも有名な方程式となったのです。このアインシュタインの「奇跡の年」と呼ばれる1905年から100周年にあたる2005年を、ユネスコ(国際教育科学文化機関)は「世界物理年」とすると宣言しました。 特別展「アインシュタイン日本見聞録」はこの「世界物理年」を記念し、「日本におけるドイツ年」の一環として開催され、アインシュタインの傑出した人柄を紹介すると同時に、彼が残した科学上の足跡を広く示すものです。展示では1922年(大正11年)のアインシュタインの日本旅行に焦点を当て、その旅程を追体験するルポルタージュとなっており、当時の写真や映像、そして音声などが来場者をアインシュタインが生きた時代に引き込みます。この特別展はアインシュタインの普段の生活ぶり、革命的な科学理論、そして政治的な立場といった様々な挿話により、コスモポリタンとしてのアインシュタインを浮き彫りにするものとなっています。
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